CxOになれる人の特徴!共通するのは〇〇〇〇?│ミダスキャピタル寺田修輔|CxOの履歴書チャンネルVol.006
- 企業名
- 株式会社ミダスキャピタル
- 出演者
-
CFO 取締役パートナー
寺田修輔
本日も寺田さんにお話聞いていきたいと思います!お願いします。
お願いします。
1本目の動画の方ではシティグループでのお話をお伺いしたんですけど、2016年3月じげんに入社。転職のきっかけと決め手を教えて下さい。
私は金融の仕事は非常に楽しくエンジョイしていたんですけど、
してそう!!
やはり、外からアナリストとして色んな経営者の方に対してどうしても立場上意見を言わないといけない。「この事業何でやってるんですか?」「御社の資本効率って低すぎませんか?」そういうことを言うのが仕事。ある種、投資家の代弁をして言わなければならない。
なるほど!
ただ、それを当時20代でやっていたという事に対して、自分の中で「ちょっと恥ずかしいな」というか、事業をちゃんとやったことがないけれども、経営者に対して対等なフリをしないといけない。中でやっぱりやってみたい!ってなりました。
逆に、外から見ていて「もっとこうすればこの会社の企業価値って最大限ポテンシャルが発揮される」と思うこともあったので、中でとにかく意思決定をしたい、中で意思決定をするからには自分が一定程度、介在価値を出せるような会社の方がいいだろうと。
もともとは上場企業を調査対象にしたアナリストをしていましたので、上場企業がいいだろうということで、自分が入って経営戦略や投資戦略、財務戦略を加速しうるような会社っていうところで、色々とディスカッションしていた中で、たまたま2015年の夏だったと思います。じげんの平尾社長と会って、かなりお互いに議論が盛り上がって、「ぜひ!」ということになりました。
最初のきっかけは何きっかけですか?
これよく驚かれるんですけど、普通の転職エージェントです。元々共通の知人とかはいたと思いますが、会ったことはなかったですね。個人的な繋がりは全くないところからエージェント経由。
寺田さんがエージェント登録していたんですか?
そうなんです。普通に「CFO 転職」で調べて、SEOで上から出てきたエージェントを登録していた。
SEO対策は大事!
そのエージェントの方に紹介してもらったのが、平尾さん。
最後の決め手は何だったんですか?
決め手は外から色々言うだけではなくて、意思決定がちゃんとできそう、且つその意思決定によって経営がより加速していきそうだなーっていうのが一番大きかった。
会社のポテンシャルとか、やっぱり平尾さんとの何か通ずるものが強くあったからですね?
そうですね、そこはやっぱり、じげんの平尾社長はとにかく事業のインプットをものすごく大量にしていて、過去の色んな事業だったり、サービスのパターンを知っている。その勝ち方や負けてしまった事例を凄く蓄積していた。やっぱり、自分が詳しくないようなビジネス・事業がパッと出てきた時にM&Aとか検討する際に、「これは行けそうだ」「これは難しいんじゃないか?」という判断が出来て、そこに凄く初めて会った時から感銘を受けた。
平尾さんは、本当に勉強熱心で研究凄いされてますよね。
そうですね、ビジネスモデルとか商売が凄く好きなので、私もアナリストだったので会社や事業を見ることは好きなんですよ。そこのフィーリングが合いました。
じげんの中での大仕事を何か教えてもらってもいいですか?
やっぱり一番はその入社直後にですね。もともと、じげんってメディアのプラットフォームビジネスっていう会社で経営戦略もありました。ただ、より具体化したアクションプランまで落とし込んだ経営戦略っていうのを社内及び社外に対して、しっかり共通認識を持ってもらう必要があるだろうということで、2016年3月に入社をして2カ月後の5月にじげん社として初めての第一次中期経営計画を出して…。
初めてですね?
そうですね、「こういう順番でこういう優先順位で、じげんっていう会社は企業価値を高めていくんです」っていうことを、世の中および社内に対してもしっかりと言語化をして…。
ロードマップを出したんですね?
それに基づいて、投資戦略とか財務戦略っていうのを進めていった。2016年7月にですね、中計を発表してから2ヶ月後に最大で100億円調達可能な「新株予約権」を発行しました。財務の戦略をまず加速させ、結局は100億円の枠の内40億円弱の調達。40億円のキャッシュインを基に、M&Aを進めていって一連の経営戦略を中計として形にする。それを加速させていくための投資戦略・財務戦略っていうのをやった。2016年5月以降の一連の流れというのが一番お仕事だったかな。
在籍中のM&Aを実行させた1つ1つっていうよりも、最初のその仕組み作りというか、土台作りのところですね。
まさに、仕組み作りだと思う。
それまでは平尾さんの中ではイメージはあられたんでしょうね。「会社をこうしていきたい」とか…。
そうですね。
そこに当時はテクニカルな部分も含めてそのCFOは不在だった。
不在でした。私がじげんの初代CFOでした。
全部SNSで拝見してますよ。まあ、その軍資金を持ってM&Aをこういう風にしていくという、基準も明確に出されてましたよね。
そうですね、どういった所をターゲットにしていくのか。まあ、じげん社ってメディアのプラットフォームビジネスをやっていて、主にユーザーを集めたり、動かしていくテクノロジーが自分たち一番の強みだと思っているんですけど。それをマネタイズするお客様ですね、顧客の基盤を特に中小企業も社数っていうのをもっと積み重ねていく必要がある。
法人ですね?
そうですね、法人顧客を獲得するためのM&Aをやったりとか、既存の顧客基盤に対していわゆるプロダクトをクロスセル・アップセルしていくような、プロダクトを取得するためのM&Aということで、やはり経営戦略を描く中で足りていないピースを埋めていくっていうのがM&Aの基本。そこを明確にして進めていくということですね。
年に割と中規模なM&Aされているイメージもあるんですけど、多い時は3社とかされていましよね?
大体年に1~3くらいしていますかね。
いわゆる社内のガイドラインや基準で良いという会社は、1~3社の範囲で3件でも良いと決めているんですか?
物理的に可能であれば、そこに特に枠とか予算は設けていないです。必要だったら調達すればいいと思っている感じです。
なるほど、寺田さんが考える活躍する人並びにCxOになれるような素地のある人ってどういう人だと思いますか?
CxO=経営者だと思います。経営者は基本的には意思決定をすることが仕事。なので、いかに早く多く公平に意思決定のための判断材料を集めるか。これは個人もしくは会社、チームとして集めてそれを基に判断軸を決める。
そして、実際に意思決定をして、さらにその意思決定をなぜ自分がしたのかを対外的に説明していく。この繰り返しをしていって、意思決定の場数が多い人ほど意思決定の質が高まる。この機会をどれだけ早い段階で関わっていけるかだと思います。
寺田さんが色んなメンバーも見てきたと思うんですけど、活躍する人はどういう素地がある人だと思いますか?
特にメンバーの時は、自分がやっている仕事・業務が全体の一部なので、何のためにやってるのかを見失いがち。例えば、データを作るとしたら、最終的に誰が何のために使うのか。経営者達は基本的に何かを判断するために材料を集めているので、判断の基準にしっかり沿うものなのかどうかっていうところを、いかに想像力を働かせて全体の自分がどこにいるのかという立ち位置をはっきり分かった上で、仕事ができる方が伸びるメンバーの特徴かな。
今の仕事を一段階引いて見えるかっていうところですね。
そうですね、これはよく私もじげんの時に、M&Aのチームのメンバーに話をしていて、M&Aって凄く膨大なプロジェクトなので、どうしても目の前のことばっかりになっていると、「何のためだっけ?」ってなりがち。そこは、全体像をちゃんと自分で立ち位置を確認しようという話をしていました。
仕事の意味付けみたいな所ですよね?
そうですね。
寺田さんは、どういう形で自身に仕事の意味付けをしていたんですか?
20代の時はアナリストだったので、結構シンプルでお客様のためになるか。あくまで、アナリストって客商売なので、厳密には株価を当てなくても別にいいんですよね。お客様に気に入って頂ければ、例えば色んなデータを提供してあげるとか、結構有名な経営者の方とのミーティングをアレンジしたり、これも全てお客様から評価を頂くための手段です。
株価を当てることも手段ですし、自分がどの手段でお客様から評価を得ているかという所を常に最終形を想像してやっていました。
優秀だなぁ。20代の時から!で、ちょうど今年の7月に株式会社ミダスキャピタルの取締役パートナーとして新しいフィールドを!じげんでは取締役のままでいらっしゃると思うんですけど、新しいフィールドを選んだが理由はどういう所にありますか?
そうですね、ミダスキャピタルはいわゆるプライベートエクイティファンドなんですけど、通常のプライベートエクイティファンドとは異なっている特徴がいくつかあります。
まず、1つが多くの事業家・起業家が募って作っているファンドである。外部から資本を集めていなくて基本的にメンバーたち同士でお金や自分の経営している会社の株式を集めてですね、ファンド運営をしている。
なるほど!
色んな会社がPEファンドのグループ。ミダス企業群にある。その企業群それぞれで、コーポレートアクション、M&AやIPOだったり資本政策というのが進んでいる中で多角的に自分としては、仕組み作りに関わっていく。色々な会社の経営戦略をドライブして行きたいと思いが、非常に強いので、その役割を1つの事業会社でやるっていう選択肢ももちろんあると思うんですけど、ファンド側でですね、色んな企業に対して働きかけていきたいです。
寺田さんの20代の経験とじげんでの経験をファンドの立場で、ファイナンスのテクニックからそういったストーリーを含めて色んな会社に注入していくと!
ノウハウを含めてですね!
寺田さんの今後の目標について最後お伺いしたいです。
そうですね、これは私自身の目標でもあり、我々のチームの目標になりますけれども、ミダス企業群として時価総額10兆円・100兆円っていうのを、1人では辿り着けない世界にみんなで山を登って辿り着いていきたいと。純粋な目的意識をもっていますので、そこに対してしっかりと貢献していくことが当面の目標。
ミダスの社長吉村さんもビックピクチャーを描かれていて魅力的な方ですよね。
そうですね!
東大繋がり!
サークルの先輩です。
一緒に大きな絵を描いてやっていこうと?
そうですね、これからまさにミダスでのお仕事が本格化すると思うけど、次は来年ぐらいですかね。ここ来てもらうのは!
ぜひお願います!
寺田さん、ほんと色々とお話を頂きありがとうございました。