趣味が識学の梶山さんが語る!枠にとらわれない仕事論!|識学梶山啓介|CxOの履歴書チャンネルVol.008
- 企業名
- 株式会社識学 (マザーズ)
- 出演者
-
COO 取締役副社長
梶山啓介
後編も色々もお伺いしたいと思います。識学を入社してIPO後の2019年副社長に抜擢された。これって上司である安藤さんにちゃんと評価された証だと思うけど、なぜこうなったと思いますか?
最初2人でスタートして、売上とかもおんぶ抱っこの状況だった。実は上場のタイミングもかなり安藤が持ってきたということがあった。後半ぐらいからですよね。そんなに安藤が営業のところ大きく気にかけなくても、僕の方で数字や組織作ることに関われるようになった。そうなんですね。
僕のほうでその管理部以外を見てましたので。
管理部以外とは?
管理部と品質保証以外の営業マーケですかね。ポジションとしてはそういうことを2番目にやっていたっていうことで評価を貰ったと。
営業部門を全て任せて大丈夫ってなったからってことですね!
今では本当に安藤が関与してくることは、かなり少なくなりました。副社長になったタイミングは、安藤がまだ若干関わっていた。だんだん「任せても大丈夫なんだろうな」っていうのと評価が比例してきていると思いますね。
最初は、売り上げも安藤さんの影響があった中で、今では梶山さんが巻き取って業績作ったり、マーケしてきたりしたと思うんですけど、そうなったきっかけってあるんですか?
やっぱり、一番最初は何も出来てなかった。安藤が営業部長で私が営業マンでスタートした。そこで初めて管理されるみたいな。
30歳にしてマイクロマネジメントされる!
しかも、結果しか言われないわけじゃないですか。ある時、僕は管理されたくないなって思ってきて。なんで管理されろんだろうって。
安藤さんと会社の密室で管理され続けるみたいな!きついな~。
マンツーマンで!管理されたくないなってなって分解していくと、「管理されてる=遅い」ですよね。時間軸が遅いので、「これどうなったの?」って言われる=管理。そこで、考え方を逆転して先回ればいいんだって。この先読みという視点がないから、言われ続けるんだと思った。
そこで、「先回るためにこれを考える時間を毎日作ろう」ってなって、朝にこの時間作ったんですよ。この時間は、安藤が見てる時間軸の視点で物事を考えるって。そうすると、先が見えてくるんですよね。多分、これやらなきゃって。それをやり始めてから管理がゆるくなった。そうすれば、そっちの視点を持って今も動き始めるので、やっぱり結果も出しやすくなっている。
好循環になったわけですね?
そうです、時間軸の違いに気付いたっていうのが、識学にもある話ですけど、大きかった。
元は管理されたくないっていう思いからだったんですね?
あの頃は、鼻くそって呼ばれてましたよ。売り上げも持ってこない、講師もできない。笑いながらですけどね。
なるほど、仕事も取ってこれてない、報告も遅かったりするから…
そうですね。
でも、CxOとしての仕事論ですね!管理されたくないから動き始めたという。
お陰様で、そういう話を他のお客様にお伝えしたりとか、あとはもう本当によく話すんですけど、教科書で社長から何を求められているかって言葉にするとそれだけなんですけど、特にそのナンバー2とか役員になればなるほど定量的じゃないものを求められる。立ち振舞いとか!何を今求められているのかなとかっていう、感度も合わせてすごい重要だなあ。
仕事の成果を出せずに悩んでいる人にとって結構大きなヒントになった気がします。
結果、大きなターニングポイントになったと思うんですけど、具体的な事例で識学にジョウインして副所長になるまでに記憶に残る大仕事ありますか?
営業本部の中で安藤の出る割合を全く減らせたことかな。
やっぱ、梶山さんの視座が変わったという出来事が大きかったんですかね?
そうです、本来安藤が時間を割いてやるべきところが、結局僕がきなければ安藤が降りざるを得なくなる。全部遅れてくるのが、一切手を下さずに、逆にM&Aやファンドとかそっちに注力ができる。
テクノロジーも力入れてますよね。
そうです、逆に営業部門のことをよく分からない状態を作れたっていうのは大きな成果。安藤と会議しても「ちょっと分からないからやって」っていう言葉が増えたのは、分かりやすい変化かなって。それは大きいですね!自分よりも詳しくて、自分より意思決定する材料が多いというのは認めてるんですね。
それで責任も明確になるんで、じゃあ結果残そうと思って結果を残す。それでどんどんやることが増えてっていう。
梶山さんとしては仕事の幅が広がってくるから楽しくなってくる。
そうです、だからM&Aした時も…
あ、M&A顧問!
そうです!案件としては、安藤が決めてきましたけど、最終的に「これまずいな」って思って、「私、事業責任者として入ります」って言って
PMI!
そうです。これは、ナンバー2のあるあるだと思うんですけど、責任が浮いてたらいずれ来る。来るんだったら早めに取りにいく。
CxOの仕事論でました!
とりあえず、結局遅れるともっと複雑化してくるんで、であれば先に取りに行く。私としても初めてだったんで「経験したい」ということがあったんです。
営業顧問の仕事を自分が経験してみたいっていうのも同時にあったわけですね。
M&A顧問ですよね?
M&A顧問をPMIするっていう。
そうです!自分の良い経験になるのは大きかったですね。今後、M&Aをどんどんしていくってなった時に、自分がやっぱり横で聞いてるよりも、経験化して、いずれも数字もこっちがもつので、ならPMIとして責任を持った方が「その後、数字だけやってください」と言われるよりかはいいかなと思って、軽いノリで入ったんです。その後、色々ありましたけど…。
PMIって色々大変じゃないですか?どういうところが大変で、どういうところを改善したりしました?
我々の場合は、結局TIGALAさんから買収したのは組織を持っていなかったので、まだその辺は楽だったと思う。ただPMIとして入るってなった時に、ディールから入らないとPMIからだと遅いというのは、大きな気づきでした。PMIの前に契約段階で決まっていることを分からないと、ズレが起こる。
PMIする人はデューデリジェンスに入った方がいい?
間違いないですね。代表者が意思決定して頂いた後、すぐぐらいからはこのPMIが入らないと使える権限が全部使えないですよ。TIGALAの社長さんと話し合いをしている時に、「こういうことですよね?」って聞いても、何か話合わないなと思って、やっぱりズレているんですよね。
前段が違うってことですね?
そうですね、凄いやっぱり勉強になりましたね~。
梶山さんの自信にも繋がったわけですね!今はどんな感じなんですか?
今はそこから事業を作って、PMIも完全に終わって、さらに私の下に部長を1人つけているので、事業を落としていっている。数字的にはもっとやらなきゃいけないですけれども、体制的には結構固まってきた。これも1つ良い経験を。
決算資料にも書いてますけど、契約件数もしっかりと増えたり、識学のクロスセルをしたり。
そうですね、あとは何よりも私とかは特にそうで、池浦や安藤とかの経営陣の中でのM&Aに対する共通言語とか揃ってきた。組織づくりも識学で揃うのでそこが楽ですね。
なるほど、今回の件があったから。
そうですね、M&A顧問のMAトレーニングを経営陣は全員受けているので、だから部長陣に受けさせてます。
自社サービスのM&A顧問を?
そうです、組織作りだけではなくて、ファイナンスの話もしっかりできるように。
お話を伺う中で、結構大変の大半は安藤さんが横にいますね?
そうですね。
余談ですが、2016年高知の四万十川桜マラソンの安藤さんと挑戦と聞いたんですが、自主的だったんですか?
違いますよ!「行くぞ」っていう。比較的緩やかな道で、しかも桜が見える良いマラソン大会のはずなんですよね。ただ、まず、アップダウンが凄い、その時桜咲いていない、寒い、膝が痛い。安藤に感謝したのは、走る前に痛み止めのロキソニンを2錠を渡されてそこには凄い感謝しました。
無理やり止めるやつですよね?
もう何やってんだろうと思って、薬飲みながら走るって不健康じゃんって思いました。
予想通り、自主的じゃなかったな~。最後にお伺いしたいことがあります。2019年にIPOして拡大フェーズだとは思うんですけど、梶山さんご自身も仕事の業容が拡大していく中での「今後の目標」をお伺いしたいです。
識学を広めたいということでスタートして、そのフィールドはまだ日本ではあるんですけど、識学を海外に広めたいと考えてます。
というのを立ち上げ2年目から安藤にも話をして、もちろんそれをやるうえで、国内でやっていくこともしっかりしていきます。単純に識学に出会って、僕は色んな人の反応が変わったり、自分も変わるのは面白い。じゃあ、「インド人にやったらどうなのかな?西海岸に近い人はどうなのかな?」とか、そうするとまた色んな反応を頂けて。
それが結果的に今の受講頂いている方に還元できると思っている。識学を通じてそういう世界をやっていきたいなっていう。
識学を世界へ!
僕の目標として挑戦していきたいなって。
なるほど!唐突ですが、梶山さん趣味は何ですか?
元々はサッカーやスノーボードとかやってたんですけど、最近はほとんど子供と遊んでます。だから、趣味は識学みたいな。
本音ですもんね。
ちょっと自分で言って自分に引きます。
安藤さんは、趣味が国語、算数、理科、英語と言ってますけど、趣味=識学は新しいかもしれない。
でも、下手したらうちの社員の多くが識学って言うかも。
お~!僕はまだ趣味=識学って言うのは、まだ時間がかかるかもしれないけど、今日は色々とお聞かせいただきありがとうございました。引き続きよろしくお願いします!