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元引きこもりニートから年商10億社長に!?営業活動のプラットフォームになるを掲げるインサイドセールスの申し子

元引きこもりニートから年商10億社長に!?営業活動のプラットフォームになるを掲げるインサイドセールスの申し子

株式会社soraプロジェクトの代表取締役の樋口 裕貴さんです。
ニート時代を経て、26歳で新卒入社してから社長へ上り詰めた背景から新サービスの紹介まで幅広くお話しいただきました!

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プロフィール
企業名
株式会社soraプロジェクト
出演者
CEO

代表取締役 CEO

樋口 裕貴

株式会社soraプロジェクト
https://sora1.jp/
経歴

1985年8月2日生まれ
2007年 東京外国語大学中退(福岡に戻る:出身地)
2008年 西南学院大学に再入学
2012年 母親が立ち上げたsoraプロジェクトでキャリアをスタート(当時26歳)
2017年 取締役就任 
2021年 株式会社soraプロジェクト 代表取締役 就任

インタビュー記事



オープニング

樋口さん、本日はよろしくお願いいたします!

お呼びいただいてありがとうございます。よろしくお願いいたします!

樋口さんには我が社がすごくお世話になっておりまして、我々が2021年からスタートしているNext IPO Club インキュベーションサロンに最初の10~20社様くらいでご入会いただき、今年はM&Aスタディクラブにご入会し、勉強しまくりですね!

おっしゃる通りですね。
実は2代目ですが、2021年にご入会させていただた際、社長になりたてでした。
それで会社をどうしようと考え、M&AやIPOなどを勉強する必要があると思った中でタイミング良くお声がけいただきました!

現在も継続していただきありがとうございます!
ゆっくり話すのは初めてなので本日は楽しみしてました。
今回は前半で樋口さんのキャリアについて、後半では株式会社soraプロジェクトの事業内容などをお伺いできればと思います!

はい!よろしくお願いいたします。

これまでのキャリア

地元が福岡県筑紫野市の出身で、大学は東京外国語大学に入学ですが、狙って入学されましたか?

中高一貫の男子校に入学したのですが、かなり落ちぶれました…
70名中68位の成績でした。
ただ、英語だけは大好きで学年1位、センター試験は満点だったので、英語だけで入学できる大学を調べた際に東京外国語大学が2次試験が英語のみなので入学しました。

割と簡単でした?笑

すごく簡単でした!

なんで英語が好きで、得意だったんですか?

小学生の時からビートルズを聴いてまして、歌詞を覚えるのが好きでした。
そしたら英語が自然と入るようになり、単語テストとかすごく楽勝で、勝手に身につきました。

始まりはビートルズ!?
世代ではないですよね?

全然違いますが、父親がたくさんCDを持っていたので、それを聴いてました。

実際の東京外国語大学はいかがでしたか?

進級するのがすごく難しかったです。
東京外国語大学出身の方は周りにもいますが、留年した人が多いですね。
当時は進級が難しく、留年が分かった段階でカナダに留学をしました。
戻ると留年して留学をしているので、2個下と一緒の学年だったのですが、それがきつかったので辞めて福岡に戻りました。

なるほど~
カナダの1年はどうでしたか?

カナダのバンクーバーにワーキングホリデーで行き、カフェでバイトなどしてめちゃくちゃ楽しかったです!
ただ、冬は雨が降ると日光が全く当たらなく寒くて鬱になったので帰国しました笑

大学時代の留学は人生観に影響を与えたりなど、いい思い出として帰国する方が多い認識なんですけどね。

いい経験にはなりました。
バンクーバーは治安がいい方ですけど、その中でも治安が悪いところもありましたし、どう話しても分かち合えない価値観の人もたくさん見てきて、人間って幅広いなって思いました。

その時は19~20歳?

20歳ですね。
鬱で帰国し、大学では2歳下と一緒の勉強して余計に嫌なり、福岡に逃げるように帰りました。

再入学の理由

その時に中退して、福岡に帰って何をするかと思いきや、大学に入ると!

福岡に逃げるように帰ってきて、1年くらいニートで部屋にずっと居たんですよ~

本物のニート!?笑

本物のニートです笑
何かをするお金がないので、ずっとウイニングイレブンをやってました。

当時はずっと実家暮らしの20~21歳?
親の立場からしたら辛いですね…

親は辛かったと思います。
おくびにも出さずで、できた親というか…笑
この歳になり、親の立場として考えると出来ることではないと思いますね。

2度目の大学生活

2008年に西南学院大学に入学してどうでしたか?

自分自身が最悪だなという思いはあった中で、ニートの時に同級生と飲んでいて、友達に言われた「樋口は負け組確定だからね」
の一言がすごくショックを受けまして…
その時は「そんなこと言うなよ~笑」と言ってものの、今でも思い出すこともあり、何か人生を取り戻さないといけないというところで、大学に入学する決断をしました。
そこから4年間、大学生活を経て26歳で卒業してキャリアをスタートしました。

カナダでの留学後、2歳下と一緒は嫌だと思っていた中で、西南学院大学に入学した際の周りは2~3歳下ですよね?

4歳下です!

一緒に学ぶのは飲み込めたんですか?

誰とも接しなかったです笑
同じ学年の学科の子みんなに聞いても誰も僕の事知らないと思います。

通称インキャ?笑

インキャです笑
そしてお金がなかったです。
学費は自分で出して、髪は自分で切ってましたね。

後に母親が今のsoraプロジェクトを立ち上げると思うんですけど、当時のご家庭は裕福ではなかったですか?

裕福ではなかったです。
僕が大学2~3年生の時に母親が株式会社soraプロジェクトを立ち上げるんですが、少しずつ手伝ってはいました。
ただ、役員が離脱、一族経営なのに一族と物別れに終わり5人中3人が辞めるなど色々ありました…。
どうしようかなと思っていたのですが、26歳の時に「この会社に愛着がある」と感じてました。

卒業のタイミングですもんね?
お母さんが立ち上げたsoraプロジェクトで当時はダスキンのフランチャイズですよね?

ダスキンのフランチャイズもやってました。
ただ、フランチャイズなので自分で営業をする必要があり、その中でテレアポ部隊を持ってました。

ダスキンだから「お掃除しますよ」ってことですよね?

そうですね。
テレアポ部隊は九州中のクリニックに電話して「エアコンのクリーニングしませんか?」や「この季節エアコン汚いですよ」と連絡をしてアポイントを取り、母親が営業行くことを繰り返し行ってました。
その部隊を独立させて出来たのが、株式会社soraプロジェクトになります。

就活事情

大学卒業してsoaプロジェクトを手伝っていたものの、就活はやっていたんですよね?

インキャな樋口青年はどこにも取られることなく…

全落ち?笑

全落ちですね笑
先ほどかっこつけてsoraプロジェクトを手伝おうと言いましたが、それしか選択肢がなかった状況でした笑

どこも採用してくれなかった?

26歳なので面接官より年上の可能性もあり全然でしたね。

なるほど。
樋口さんは新卒面接ですもんね。
当社も26歳新卒で来たらよっぽど何かない限り、別に取らなくても良いかなって思いますもん。

逆の立場になるとそうだと思います。

soraプロジェクトに来たら取ります?

絶対に取らないです!笑

事前に色々調べたんですけど、母さんすごいですね!

母ちゃんは結構バグってます笑

母ちゃんは50代で起業?

55歳で起業です。

それでダスキンに加盟して仕事を取るために「テレアポするぞみたいな」ことをしてたんですもんね。
母ちゃん今度ここに呼びましょうか!

凄く自信を持って言えることがあるんですけど、母親は会長で現在AI事業をやっており、70代女性で日本で一番AIを使ってます笑

大学卒業後、soraプロジェクトに正式に仕事をやり始めた時が売上2900万円?

売上2900万円、赤字が1800万円で体をなしてないというか…

テレアポ代行業に

そこから13年経って4年前に代表に就任。
今期で売上11億円突破と激伸ばし中とのことで、そこの変遷を聞きたいんですけど、どのように変わっていきましたか?

おかげさまです!
個人事業主の時からダスキンを始め、株式会社を設立した2007年~2008年の際は、ほとんどテレアポ代行の事業を行ってました。
当時は営業を代行するみたいなことはスタンダートではなく、売上がなかなか上がりませんでした。
ただ、ここ10~20年ぐらいで労働人口は減ってきており、採用も難しくなってきた中で何を外注するのかと言えば営業を外注するのが良いのではとなりました。
特に最近の若い人は営業に苦手意識を持っている方が多いかたこそ外注しようという流れが来たので、時流に乗ったという感じですね。

なるほど。
まず樋口さんはsoraプロジェクトの取締役に2017年に就任ですが、その前からテレアポ事業はスタートしてると思いますがテレアポ事業歴でいうと10年以上ですよね?

そうですね!
13年~14年ぐらいです。

樋口さんはテレアポ未経験じゃないですか。
テレアポ代行会社は沢山あると思うんですけど、基本は経験がある方が多くて、ノウハウややり方を知っていて、本人もトップセールスの方立ち上げているケースが多い中で樋口さんは未経験なのになぜ?と思いまして。

未経験で出来たの理由としては、裁量を持って全部任されてた感じだったのは一つありますね。

母ちゃんといい関係!

そうですね。
営業からマーケティングや採用、SVなど色々対応してきた感じでした。
なのである程度、社長の気持ちが分かったきて、どういう事に困っているのかなどお話しすることができてました。
最初は地方の中小零細企業をターゲットにし、食い込んでいき「営業活動は私どもに任せてくださいよ」みたいな感じで営業をしてました。

現在も福岡が本社だと思いますが、当時も福岡発でテレアポ代行を営業していたんですよね?

昔から東京のお客さんが多いですね。

今の東京のお客さんが99%?

福岡の会社は1社もないですね…笑
地元に貢献したいですけど

本社があるだけで納税してますし、納税もされてるので十分貢献してると思いますよ!

福岡はいい人が揃っているので!

テレアポ事業を独学で立ち上げたことがすごいと改めて思っていて、これは伸びるぞと思ったタイミングありますか?

2017年~2018年に1億を超え、この段階でいい人も入ってくれたので組織も出来つつありました。
これまでは僕が一人で営業をしてましたが、営業マンも入って、組織を進めていけるようになり、どんどん良くなっていきました。
さらに2018年に「インサイドセールス」という言葉が日本にきました。
テレアポとインサイドセールスは違うし、インサイドセールスをどうやって科学していこうかということを私も勉強して、企業側に伝えることで信用力が上がり、実際に貢献できていいサイクルが回り始めました!

誰かから教えてもらったのはあまりないですね!

0ですね!

学生の時にビートルズの歌詞を覚えたように、独学のラーニング力の高さがありますね!

ありがとうございます!
初めて言われました!

普通は前職を参考に経験から体験したことを汲み取って自分でもう1回トライするケースが多いと思うんですけど、そういうのが全くないので。

がむしゃらにやった感じです。

当時を振り返ると、樋口さんが関わり始めた時の年商が2900万円から今期11億を突破、全体のコールセンターのメンバーも400名くらいと!

そうですね。
業務委託含めると400名くらいです。
それで日本中の法人向けに電話をかけまくっている会社になります。

自社の強み

テレアポ代行、インサイドセールスの会社は東京をメインに数多くあると思うんですけど、違いは何を自認してます?

いくつかあります。
①福岡にあること
地理的な土壌な結構あり、福岡はコールセンターがすごく多いので優秀な人材がたくさんいます。
その人材を採用から教育して顧客の案件に稼働をしてもらいます。
その自社の研修力も高いですし、そもそもの人材の質もすごく高いです。

東京でも一部人材採用をされていますが違いますか?

全然違いますね!
人件費的なものも東京と福岡では違いますしね。
人件費が違うと顧客への提供価格も違うので、そこは良かったなと思いますね。

昔あったニアショアというか、逆にそれを福岡に本社を持って、顧客を東京にして、販管費が東京の会社よりも低いわけですよね。

そうです。
僕らも2007年からこの事業をやってますので、様々な案件を対応してきました。
そこのスタッフも昔からいるメンバーが多く、どういうスクリプトを使用して、どんなターゲットにアタックすれば良いのかを分かっています。
さらに僕らは商談代行もしてます。
アポを取った後に、「なかなか契約が決まらないんだよね」とお客様の声が上がっているのでそこに対して我々で商談しましょうとなりましたし、「商談決まるようになったのはいいけど内製化したいんだよね」の声も上がったので、私たちで研修やコンサルをしてます。
最初に繋がりますが、「営業活動のプラットフォームとなる」を目指してるので、顧客の新規開拓にお困りことがあれば、まずはsoraプロジェクトに言ってくれれば何でも解決できる状態を目指してて、サービスのラインナップを増やしてます。

新たにテレアポ代行・インサイドセールスに絡めたWebマーケティングみたいなこともされてますよね?

必要なところではあるので、手段の一つとしてやってます!

新サービス開始

先日、新プロダクトリリース!

ありがとうございます!
「AIアポインター」という新サービスをリリースしました!
AIがテレアポしますよというサービスです!

ちゃんとイメージが沸いてないんですけど、どんな感じですか?

我々のAIではAI音声ではないんですね!
人間の声を50~100くらいの録音をします。
企業にテレアポをした時にまず受付の方が出るじゃないですか?
その録音で受付と会話をします。
受付の反応は様々なので、それに対して適切な録音を当てていき、受付もストレスなく会話が可能になります。
担当者に繋がる間の保留の際に人間に代わります!

出来るもんなんですか!?

ギリギリできます!
2024年から始めたんですけど、音声AIにコミットしてまして、当時は全然会話にもならない、ラグが多い状態でしたが、2025年の前半くらいから、「できる!」という形になり、サービスがローンチされました!

ずっと研究してきたわけですね。

我々もテレアポ代行の事業をやっている中で、架電をしてる時間の80%~90%は受付を突破するまでの時間です。

確かに!
本題を話す相手との時間の前が圧倒的に多いんですね。

さらにみんなが受付の突破で言っていることは、そんなに変わらないないからベテランがかけても素人がかけてもそんなに変わらないんですよ。
ベテランの時間を無駄にしているという言い方もできます。
ベテランが効果を発揮するのは担当者に繋がった時なので、その時間を最大化してあげましょうというのが、AIアポインターになります。

これはどういうところにインパクトありますか?

SMBにアタックされたいところや、大量に新規のテレアポをされたいお客様に導入いただきたいと思ってます。

自社のAIアポインターをお客さんに売るというよりも、契約したお客さんの業務内で活用するイメージですよね?

どっちでも大丈夫です!
ツールを使用していただき、1件いくらのようにご使用いただくのも可能です。

外販あるんですね。

外販あります!
我々の方で転送された時のリソース(スタッフ)を用意してアポイントを取るところまでやりますというのもあるのでどちらでも大丈夫です!

本格外販販売はいつから?

外販は8月から予定します!

軌道に乗ったら、例えば自社の利益率改善や、受注が加速することなどいいことだらけですね!

いいことだらけですね。
AIが人間の仕事を奪っていくんじゃないかと言われてますけど…。
あえてそのAIを活用することで飛び込んでいかないとどうせどこかで誰かがやるんで。
うちには優秀なスタッフが弊社にはいますので、その人たちの効率最大化を狙ってます。

最後に聞きたいんですけど、営業活動のプラットフォームになるを掲げられて、テレアポ代行、インサイドセールスがあると思うんですけど、イメージ的には営業活動のプラットフォームというのは、他にどういうことを描かれていますか?

営業活動のプラットフォームになるでいうとお客様の営業の内製化支援のところまでやりたいと思ってます。
我々は法人営業というのを、メインにやらせていただいてますので、お客様のCSO(チーフセールスオフィサー)をさせていただくことを目標にしてます。
なので外注するより、soraプロジェクトと一緒に加速していく、パートナーとなっていただくところを目指しています。

これからの目標

樋口さんの個人の目標は、会社の目標だと思いますが、何かありますか?

社員の給与を上げることです!
それを目指さないといけないかなと思います。

そういう時代ですよね~!
人口も少なくなっていくし、それこそAIに代替させて一人ひとりの生産性とか給与とかですね。

結局そこに行き着いちゃうなっていうのはあります。
特に頑張っている人や、成果を出している人の給与はやっぱり上げたいです。

それが経営者としての1つのベンチマークテストの目標にしていることですね。

そのためにIPOを考えなければいけないですしね。

規模感的にはこのまま伸びていけば、IPO出来る規模感だと思うので!

ありがとうございます!
社内体制を整えて頑張ります!

本日は営業活動のプラットフォームになるをミッションに掲げる、株式会社soraプロジェクトの樋口裕貴さんにお越しいただきました!
樋口さんありがとうございました!

ありがとうございました!

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