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まさに天職!IR資料・ロードショーマテリアル制作のプロが語る、資料作成の重要なポイントとは!?

まさに天職!IR資料・ロードショーマテリアル制作のプロが語る、資料作成の重要なポイントとは!?

フェアマネー株式会社の代表取締役社長の永尾 浩平さん!

CxOの履歴書チャンネル動画
プロフィール
企業名
フェアマネー株式会社
出演者
CEO

代表取締役社長

永尾 浩平

フェアマネー株式会社
https://fair-money.jp/
経歴

1983年に長崎県生まれる。2006年SMBC日興証券入社し、リテールを9年6ヶ月、法人営業を3年4ヶ月行い、合計12年10ヶ月在籍。2019年フェアマネー株式会社設立し、代表取締役社長に就任・現任。2021年10月から2023年3月まで株式会社FPデザイン取締役就任。

インタビュー記事



オープニング

株式会社IR Robotics社長のキムです!
本日のゲストは、エクイティストーリー×デザインをスローガン資料作成を中心としたIR支援を行う、
フェアマネー株式会社の代表取締役、永尾浩平さんでございます!

よろしくお願いいたします!

永尾さん!!感謝申し上げます!!!

いえいえ!!こちらこそ感謝申し上げます!!!
いつもありがとうございます!

接点持たせていただいてから何年くらい?

丸4年とかですかね!

4年目くらいですか!
僕が日々からIRというキーワードがあるので当社とはお仕事を一緒させていただいておりますが、
このCxO履歴書チャンネルに関して永尾さんにお電話で
「ゲストにどうですか?スポンサー企画なんですけど」とお電話したところ、秒で快諾!笑

そもそもキムさんからお電話来る時点で何だろうと思いましてw
いつもはお仕事をいただくお電話ばっかりだったので、
「今回はなんか様子がおかしい」と思いw

話を聞いてましたら「なるほど!それはYESしかないですよ」ということで、今日を迎えました!

ありがとうございます!!
お付き合いさせていただいてから5年目。
我々のクライアントで上場していく様な会社の支援を「エクイティストーリー×デザイン」で
まさにロードショーマテリアルというアウトプットで、たくさんお手伝いいただいてありがとうございます!

こちらこそありがとうございます!!

今日は、前半を永尾さんのサラリーマン経験の期間、後半の方ではフェアマネーを設立してからの今日までをお伺いしようと思います
今何期目になるんですか?

8月決算なので、2024年9月から6期目に入りました!
ただ、1年目は空白だったりするのでその辺りの話もしていきたいと思ってます
よろしくお願いいたします!

永尾社長 ご経歴

まずは長崎県生まれ1983年、僕と同い年!

そうですよね!同級生ですね!
IRの仕事もしているし、Jリーグも好きですし

Jリーグ大好き!
僕はFC町田ゼルビアが好きでして!

僕はサンフレッチェ広島が好きですね!

地元ですよね!
少し昔の話も聞きたいんですけど、
長崎で生まれながら、広島が今地元なんですよね?

父親が転勤族だったので西日本中心に色々な所に行っていて
中・高も広島で、実家も広島なので広島かなという感じですね!

SMBC日興証券に入社した理由

2006年に新卒で最初に選んだ会社がSMBC日興証券株式会社!

当時就活している中で、もともと営業の仕事をしたいと思っていたんです

キッカケはテレアポのアルバイトでした
部活を引退した高校3年生の時に、家庭教師の営業アポをやっていたんですけど
「若い男性は続かない、アポ獲れない」と言われた中で...上手く周りの助けを得ながら結構アポが獲れていって

成果を出されていた??

そうですね!

僕らはアポを獲る側ですが、実際に営業に行って成約する側と2種類あって、
その人たちとのコミュニケーションで、凄くかっこよく見えたんです

それで営業を仕事にしたいなと思い、証券会社を選んで、ローラー作戦で全部証券会社を受けてました

証券会社に入ろうとしたんですね!

就活をしている中で証券会社を見た時に「これだ!」と思いました

金融市場も分からないからこそ、高尚なものに見えたというかw
証券会社に入るとかっこよくなれるんじゃないかとw

かっこよくなれる(モテたい)?w

それもあったかもしれないですね!
なんとなく憧れみたいなのが出来上がっていって、
営業がやりたかったので、それで入ったという感じです

証券会社の給与

うる覚えですけど、証券会社って給与高くないですか?

高いと思いますし、その中でも特に
当時、日興コーディアル証券(SMBC日興証券)は初任給30万円の時代で
これはすごい人が集まっていた記憶がありますね

僕、未だに覚えているんですけど、
当時社会人1年目になった時って、給与額面22万円だったんですよ!
それが当時30万円!
めっちゃ人集まっただろうって感じですけど…

ギラギラした人がいっぱいいたような気がしますね

SMBC日興証券では合計12年10ヶ月!

そうですね、35歳までいました

最初はリテール営業を10年弱?

そうですね
3店舗回って金融商品を販売っていう感じで、資産運用のコンサルティングをしていました

結局、今の仕事に繋がることがありんです
証券会社って、毎日金融商品を販売するんですよね

個人に売るんですよね?

個人にも法人にも売っていました
条件だけ伝えても、お客さんは金融商品を買ってくれないので
「ストーリーを描く」っていうのを振り返ってみるといい経験になったと思いますね

販売していた金融商品

金融商品はどういうのを販売してましたか?

当然、株式とかそうですし、株式だったら総合証券なので引き受けがあって、
いわゆるPO、公募・売出しとかで特定銘柄を販売したり、日々は投資信託であったり、債権、このあたりが中心ですね

ボリューム多いのは債権と信託ですか?

そうですね…!
投資信託と債権ですね
株式はイベント事でやるイメージでした

上場企業が上場しながらマーケットが資金調達する時に、それを引き受けた日興証券が
永尾さんのようなリテールの皆さんに投資家に売りましょうと!

IPOはなかったんですか?

もちろんありましたよ
超貴重なダイヤモンドチケットなんで!笑

最近、2023年か~24年とか、IPO銘柄が初値で跳ねなくなってきてますが、当時は2倍・3倍が当たり前出したもんね!
いかにプラチナチケットをどの投資家のお客さんに渡すか、みたいなことがありましたもんね?

そうですね

全ての今の仕事に繋がっている礎は、リテールの時に始まっていたと!
個人的には、大変なイメージがあるんですよね

まあ大変な営業なんでね!
数字とかの意識は約10年凄くいい経験をしたと思ってますね

辞めたいと思わなかったんですか??

辞めたいとは思わなかったですね!
辛いとは思ってましたけどもw

法人部門に移った理由

リテール営業を約10年やって、法人に移って約3年半くらいですか?
どういうキッカケで法人に移って、何をしていたのですか?

そうですね
金融機関って、チャイニーズウォールっていうのが立っていまして!

チャイニーズウォールって何ですか?

法人と販売サイド(リテール)で情報が行き来しないように、かなり厳密に立っている情報の隔壁です。

なので、リテールにいると法人部門で何をしているのか分からなかったりするんですよ
逆もそうなんですけども

10年近くリテールやっている中で、IPOとかも販売するんですけど、どういう風に法人部門の人たちが仕事をしているのか興味が出てきたんです
たまたまタイミングがあり、キャリア的にも次の1歩をどうしようかなという所で、
チャレンジしてみようということで法人部門に行きました

大きい会社なので簡単に異動とか難しそうなイメージがあるんですけど、
意外にとあるものなんですか?

少ないと思います
たまたまタイミングで行けたくらいの話ですね

どうでした?この3年半は?

転職したような気分でしたね


当時32歳くらいで、IBD部門の投資銀行のジュニアって所に入れられるんですよ
周りは新卒で

32歳で入って、パワポ触ったこともなければ、エクセルも集計表を入れるくらいだったので
何もできなかったです

すごく大変でびっくりしたのが、
1回の提案に行くのにチームを組んで1ヶ月前とかから1回の提案に向けて、
資料を作ってストーリーを作ってというのがびっくりしましたね!

リテールの時はカバンにいっぱいパンフレット入れて、
1日3~4件回ってその場で提案をしていたので
営業の仕方も違ったし、かなり衝撃を受けました…!

結果、約3年半どうでした?

今、この仕事をしているからもあるんですけど、
「チャイニーズウォールの両側」で仕事できたというのが
かなり経験になったと思ってます

楽しそうですね

そうですねw
新鮮ですね、転職したかと思いました…

退職して人生の転機

12年10ヶ月勤めた会社を退職されるキッカケがあったそうで?

そうですね。
元々、大学生くらいの時から、起業したいなみたいなのが頭の片隅にあった中で、
法人部門でIPOのプロジェクトを担当する機会があって、ロードショーに行ったんですよ

社長とボードメンバーと一緒に、車で1日に5~6社、丸の内・大手町・赤坂あたりを回っていくわけです
そこで社長が1時間1発勝負で、株価の最後のプライシング決める為のプレゼンをするんですが、
アテンドだけではなくて半分位は一緒に入ることが出来たんです

その時に「なんてかっこいいんだろう!」と思いました
当時、アドバイスする立場であったけど、同じステージに立ちたいと強く感じました

サラリーマンとしてアドバイスしている立場から見て、
起業してビジネス作って上場して、これから伸ばしていこう、という経営者に「かっこいい!」を感じたと?

そうですね、衝撃を受けたと言っていいですねw

当時、「株式会社和心」という会社が上場した際に、お仕事をご一緒して、お話しさせていただきました

これから会社を立ち上げ、世の中に必要な喜ばれるサービス・商品を作っていて、
そこに雇用が生まれていて、それを背負っている社長…
まさにスポットライトを浴びるIPOということで、非常にかっこよかったですね!

辞めると決めたが、特に何をすると決めていなかった?

そうですね
とりあえず辞めないと始まらないなと思い、それまでもずるずる来ていたので

どういう流れから今の事に辿り着いたんですか?

起業1年目で言うと、ちょっと違う事をしようとしていて

ファンド作ろうかな?とか、
投資家とアドバイザーのマッチングの様な物を作ろうかなと思っていたけど、
なかなか上手くいかなくて

なので自分に出来ることでお客様に求められることをやることが、
いかに素晴らしい事だというのを再認識して、今の仕事をやっている感じです

仕事の一発目で、案件受注したりだとかの難易度があるじゃないですか?
どういう風に始まったんですか??

かなり偶然だったんですけど、たまたま日興時代の同期が行っていた会社の親会社が上場するタイミングで、
コンタクト取らせてもらったことあって「IRのお手伝いしませんか?」ということで最初スタートしました

IR資料を作り始めたきっかけ

実は僕も良く知る方なんですけど、
株式会社トレジャー・ファクトリー(東証PRM3093)の代表、野坂英吾さんと起業1年目にお会いしていると

企業一年目でEO会に行かせていただいて、
その時に1年目でまだ何も上手くいってなかった時に、
初めてお会いして「こういう事しようと思っている」と話したんです

ただ、迷いが出ていたんでしょうね
野坂さんに「最初は一つのことを極めないと応援してもらえないよ」と、ずばっと言われまして…
「確かに」と思い、今会社6年目ですが、その言葉をずっと胸に秘めながらIR資料”だけ”を作り続けているんですよ

そろそろ次の言葉が欲しいんですけどw
ブレずにやってこれているのはその時の言葉が大きかったですね!

野坂さん、その話は知ってますかね?

多分忘れていると思いますw
(※野坂さんに確認したところ「憶えてますよ」とのことでした!)

本当にその時初めましてくらいで、その後も交流がないので
ありがたい言葉を頂いたなっていうのは今でも覚えてますね

永尾さんのターニングポイントで言ったら、
まさに上場企業の経営者たちが永尾さんに影響を与えてますね

そうですね
日興時代もそういった界隈の方々とご一緒していたので、
その中にいて刺激されないわけがないですよねw

ブレイクスルーをした理由

永尾さん、今となっては6年経って、たくさんの会社さんやられているじゃないですか

40~50のアウトプット物を継続納品も含めてやられている中で、
どういうタイミングでブレイクスルーしたというか、
案件獲得し始めたというか、まわり始めたキッカケはなんですか?

基本紹介でここまで来ているので、
本当に紹介して頂いている方の信用を元にお仕事させて頂いてます

アウトバウンドのセールスや外注を使ったプッシュ営業とかは、一切せず6期目?

そろそろしようかなと思ってますけどw

この4年間で100社弱、全部紹介されて2人に1人はほぼ決まる計算ですね

初めて永尾さんを紹介してくれたのはIRTVをご利用いただいており、
弊社も懇意にさせて頂いてる、「株式会社リグアの川瀬紀彦社長」からの
ご紹介で初めましてしたのを今でも僕は覚えてましてw

どうやらうちの会社を最初紹介してもらった時に、
永尾さんはライバル会社だと勝手に思っていたと!w

それはそうですよ!w

それこそ、リグアさんは1社目のクライアントで一緒にIRTV撮影に行って、
キムさんと仲良くなる様子を見ていて、お仕事取られるんじゃないかと思って…

違うクライアントさんともご一緒して行ったときに、
よくよく聞いてみると、たまたまIR資料作成をやめたタイミングだったんですかね?

はい笑
一応細々とやってはいたんですよ
戦略の問題で、動画のプラットフォームに力を入れよう、とした後でしたね!

あれ?これ協業出来るんじゃない?感じでw
最初はちょっと怖かったですね

案件取られるんじゃないかみたいなw
当社の担当は小山内だしw

そうですね、いかにも案件取りそうな見た目でw

全然そんなんじゃなくて良い奴ですよw

今はなんかあったら永尾さんに月イチで「キャパ空いてます?」って聞いてw
この前の打ち合わせの時に聞いて素晴らしいと思ったんですけど、
IRのロードショーマテリアルとか決算資料とか作るのが「天職」だと!

大好きですね!

作るのというよりかは、経営者の話を聞くのがすごく楽しいです!
起業して誰もが上手くいくわけではないと思うんですけど、
その中で色んな荒波を超えてきた人たちの話ってすごく魅力的だし、憧れというか楽しいなと

それを資料に落とし込んでいくっていうのも楽しい作業だなと思いますね

プッシュ営業せずに一生紹介で行けると思いますよ!w

ちょっとそれだとさすがに不安もありますけどねw

IR資料作成の重要なポイント

どういうビジネスモデルを紹介させて頂いても、
よいしょじゃなく永尾さんのアウトプットはすごい見やすいと思っていまして
作るポイントとかありますか?

ポイントでいうと2つ程あると思ってまして

1つはすごい初歩的な話ですが、
会社のビジネスモデルとかやっている事を、【わかりやすく伝えること】が重要だと思ってます
なんとなくこういうことやっている会社、と記載すれば、「なるほどね!」ってみんな思う中で、
細部まで知っているのかというと、分からないことが多かったりするんで

知ったかぶってる人多いですよね!

だと思いますし
見た人・投資家にわかってもらえることは大前提なので、いつも気を付けています

客観視みたいなところですよね!

そうですね

上場会社4,000社近くある中で、知らない会社に投資しないっていつのが第一歩だと思うので、
認知・理解を深める資料にしたいのは大前提にあります

2つ目は経営者の方は投資家に向けてアピールしましょうとなった時に、
お話は上手だし、色んなことをお話しされるんですけど、しっかりと【分類すること】ですね

東証のガイドラインにも出ている、
会社概要・事業内容・市場環境・競争力の源泉・成長戦略・業績・KPI・Appendixも
最近は重要になってきているんですけど、社長がお話しされたことを分類してかつ分類して並べるだけでは
ストーリーにならないことが多いので1つのストーリーにすることがポイントですね

でも言うことは簡単ですが、やることは難しくないですか?
強みの源泉はどこにありますか?

そうですね、毎回難しいと思いながらやってます

一番は、会社のことを理解していることですね

当然会社の方が一番理解していると思いますが、
相応の理解力を持たないとご一緒できないと考えています

また、ボードメンバーとも近いので、ちゃんと理解することですかね

年間どのくらいやっているんですか?
1つの作成にパワーかかると思いますが…

それなりに時間はかかりますね
全てのお客さんがロードショーマテリアルを作るわけではないので、
足元の期でいうと、直近は20社ご一緒させていただいてますね

コーポレートサイトのワークス見たのですが、出さずに隠していると思ってましたw

ロードショーマテリアルを「僕が作りましたよ」と大きく言う事ではないと思ってまして
僕が作ったわけではなく、社長の想いを形にしただけなので

今後のビジョン

我が社がご依頼してるところを開示してしまうことになるので、
本邦初公開するのどうしようと思ったんですけどw
これは出てもらうしかないと!

今期もそうですが、この先フェアマネーをどうしていきたいかを
最後お聞きできればと思います!

この仕事だけではないと思いますが、まだまだ自分に足りない部分が多いというか、
もっと良い資料を作りたいと思っており、中長期の目標というよりは「いい資料を作り続けたい」っていうのはあります

その先に見えてくるものがあるんじゃないかなと思ってます

途中でも話してましたが「天職」と思えることは最高な事ですね!

仕事をずっと続けていても苦にならないことは幸せなことだと思います
起きるのが楽しいというか、「よし、仕事しようかな」と思ってます
もちろんキツイシーンはありますけどねw

同い年であり、サッカー好きであるということもあり、IRという共通点もあり引き続きよろしくおねがいします!


「エクイティストーリー×デザイン」をスローガンに資料作成を中心としたIR支援を行う、
フェアマネー株式会社 代表取締役 永尾さんにお越しいただきました!

本日はありがとうございました!

ありがとうございました!

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